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CADの誕生と歴史

CAD の原点と一般的に言われているものは、1963 年に MIT(米国マサチューセッツ工科大学)のサザーランド(I. Sutherland)が発表した論文であるといわれています。この時発表されたシステムはSKETCHPADと呼ばれ、最初の対話型のコンピュータシステムと呼べるものでした。当時のコンピューターは演算処理速度が遅く、1台数千万円というとても高価で、大きさも巨大なものでしたが、時代は小型で高性能なコンピューターの開発に注目が集まりました。
その後ハードの高性能化は進み、1971年にフランスのベジエ氏によって自由曲面の形状制御が発表され、1973 年には現在もつかわれている ソリッドモデル(Solid Model:3DCADにおける形状設計時の立体図形の取り扱い上の分類の一つで、オブジェクトを中身の入った固体として表現するデータ形式)の表現方法が発表されました。

1980年代には、3次元オブジェクトを線形状のみで表現するワイヤーフレームモデル(Wire Frame Model:中身も面も持たず境界線だけ表現されるデータ形式) の開発が進み、ソリッドモデルとサーフェースモデル(Surface Model :ソリッドモデルが固体として表現されるのに対し、表面だけのデータで表現するデータ形式)の分類もなされました。
その後1980年代後半には3次元の加工データ作成用にサーフェース系の3次元CADが徐々に普及していきました。

1990年代にはwindowsNTシリーズが開発されハードの性能が上がるにつれ、2 次元 CAD から 3 次元 CAD への移行が活発化していきます。そして、1990 年代後半には、システムのハードとして、高性能な CPU が開発され、飛躍的に高速な演算処理速度が可能になり3次元のソリッド系CADが急速に普及していきました。

現在では2次元CADを「専用CAD」「汎用CAD」に、3次元CADには「ハイエンドCAD」と「ミッドレンジCAD」、「ローエンドCAD」とおおまかに分類されます。専用CADとは、特定の業務向けに設計、作図を効率的に行えるCADのことで、機械向けの機械用CAD、建築関係に向いている建築用CAD、電気・電子の分野に向いている電気系CADなどをいい、汎用CADとは、特に業務を限定しないCADのことをいいます。
3次元CADの分類は通常クラスで分けられ「ハイエンドクラスのCAD」は非常に高性能な3次元CADで自動車・航空業界で主に使用されています。「ミッドレンジクラスのCAD」は機械系の業種や家電製品の製造などを中心に幅広い分野で使用され、多くの企業で採用されています。また前述した3Dオブジェクトへのモデリングタイプの違いによる分類もなされています。また2次元に高さを加えることで、表示上3次元CADに似た表示をするCADを、2.5次元CAD(または2+1/2次元)と呼びます。

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